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ゲーム『薄桜鬼』の感想だったり二次創作だったり
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サカキ。
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ヲタクイベント屋。
趣味:
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俺は全て従うだけだ


あの方の為に生きて、役に立てれば


ただそれだけで



-月夜の想い-




副長に命じられれば、どんな汚い仕事も手にかけた。
あの人は俺なんかよりもっと、心を血で染めている。

俺がこの手を染める紅なんて、比べ物にならないほど。



だが時折、己の手を染めるこの血の色が、
脳いっぱいに思考に纏わりついて離れない。



油に塗れた刃先のように、思考が鈍る。



…今夜も、そうだ。



任務とは言え、隊の人間であった者を斬るのは
やはりいつもとは心持が違う。




俺が、斬った。



この手で。



守りたかったはずの仲間を。




血塗られた思考のまま、屯所へ戻る。




自嘲の笑みさえ浮かびそうな、綺麗な月夜だ。



副長…



土方さん…



俺は、間違っていませんよね。
貴方に全てを、捧げられているでしょうか。




「斎藤。」




不意に呼ばれて、ハッとした。
思わず柄に手を掛ける。



「おい、斎藤…俺だ。」

「副長…!失礼しました。」
柄から手を離せば、頭を下げる。


「いや、気にすんな。…それより」

「はい、密に事は済ませました。」


「ご苦労。いつもすまねぇな。」


そう言って、本当に心苦しそうに告げる貴方を見ると、
ようやく俺の心は落ち着くんです。
脳に纏わりついた血の雨が、洗い流される。


「いえ、任務ですから。」

「そうか…、だが、あんまり無理すんじゃねぇぞ。」

「無理など、していません。副長こそ…」

「なんだ。俺はなんともねぇよ。早く、床につけ。」

「御意。」






お前が…お前が居てくれて良かったよ。






去り際の俺の背中に小さく投げられた言葉が、
どんなに嬉しかったか。

貴方は知らないでしょうね。


でも、それで良い。





俺の想いは、月夜の闇と共に。





----------
初の副長&斎藤君は、片思いです。
土←斎っていう。


土方さんも、実は一君に対しては他の人と違うんです。
だけど、本心に気付いていても、隊務を優先する。
一君も、その辺の線引きはしっかりしてるし、半ば諦め気味。
でもそのうち、土方さんはどうしたって…
一君にちょっかい出したくなっちゃうはずだよ。

あんな健気で可愛い子が傍に居たら、無理だよ!


サカキは一君が大好きです。(笑)



2009.01.26
サカキ。
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